1. 初めに:SUNOとの出会いと目的
わたしがSUNOを知ったきっかけは、「SUNOでBGM制作をして稼いでいる人がいる」という、ちょっと気になる情報でした。
特別に音楽が好きだったわけでも、昔から曲作りに憧れていたわけでもなくて、「AIで音楽を作ってならできるかも」という気持ちからのスタートでした。
でも、BGM制作はすぐに飽きてしまいました(笑)。
そこで、日本語の歌詞がある曲で差別化しようと、自分で作詞を始めるようになりました。
音楽制作の経験は一切ありませんでしたが、自分なりにいろいろ調べたり試したりする中で、徐々にコツがつかめてきました。
このブログでは、その経験から得た実践ノウハウや、SUNOで稼ぐための工夫をまとめています。
2. SUNOってどんなツール?本当に誰でも音楽が作れるの?
SUNOは、AIを活用して誰でも簡単に楽曲を作れる革新的な音楽制作ツールです。専門的な知識や機材がなくても、テキスト入力だけでオリジナルの楽曲が完成します。
🌟 主な特徴
- テキストでスタイルや歌詞を入力するだけでAIが自動作曲
- 幅広いジャンルに対応し、高品質な音楽が作れる
- 歌詞の自動生成機能もあり(※私は一度しか使ったことがありませんので、この点に関する知見は持っていません。)
- 有料プランでは商用利用も可能
※SUNOの利用規約には必ず目を通し、配信等に活用する際は最新のガイドラインを確認することをおすすめします。
🙂正直な話、私はもともと音楽で自分を表現している人たちに対して、少し距離を感じていました。
コミュニケーションが得意ではなかった自分にとって、堂々と自分を出せる人たちは別世界の人に見えたからです。
自分で書いた歌詞がメロディに乗って流れてくるのを聴いたとき、「ああ、自分にもこんな風に表現できるんだな」と感じました。
SUNOを通じて、表現することに対するハードルが少しずつ下がって、「やってみるのも悪くないな」と思えるようになったのです。
そして、SUNOで楽曲制作しているうちに、音楽で自分を表現している人たちの気持ちが、少しわかった気がしました。
🎵 3. SUNOでよくあるつまずきと、私が乗り越えてきた工夫
私がSUNOを使い始めたときに最初に苦労したのは、「日本語の歌詞をうまく歌ってくれない」という点でした。
🌀 よくあるトラブル
- 「瞬間」を「しゅんけん」と読むなどの漢字の誤読
- 歌詞を一部読み飛ばしてしまう(構文の解釈ミス?)
- 歌詞とメロディーのリズムが合わない(音数の過不足や不自然な区切り)
- 突然早口になる(発音タイミングのズレ)
私が調べた時点では、「ひらがなやローマ字で書かないと正しく読めない」という意見もありましたが、最近では漢字でも自然に読んでくれるケースが増えているように感じます。例えば「沁みる」といった難しい漢字も正しく歌ってくれることがあり、以前よりも改善されている印象です。
※あくまで私個人の体感です。公式なリリース情報ではありません。
とはいえ、読み方が複数ある漢字や、文の構造が複雑な歌詞は、今でも誤読されやすい傾向がありますので、注意が必要です。
🔧 私が実践して効果を感じた工夫
- セクションを明示する(例:[Verse 1]、[Chorus]など)
→ SUNOが構造を正しく認識しやすくなり、編集画面での色分けにも反映されます。 - 構成を短く整理する
→ 特に1行7〜11文字以内を目安にし、1小節=1行になるようリズムに合わせて整えます。 - 曖昧な漢字はひらがなに変換する
→ 読み間違いが起きたときに対応しています(例:「瞬間」→「しゅんかん」など)。 - [Outro: 音楽の指示]の後に[Instrumental Fade Out End]を追加する
→ 曲の終わりがブツっと切れる現象の回避に効果的です。
💡 読み間違いを減らすための工夫(まとめ)
よくある原因 | 対応策 |
1行が長すぎる、抑揚が複雑 | 1行あたり7〜11文字、文節を意識して短く区切る |
日本語と英語が混ざる | 英語と日本語をセクションで分けて書く(英語だけの行にする) |
セクションのリズムがバラバラ | セクション間で構成を揃える(文字数や抑揚) |
「…」「”」などの記号使用 | 特殊記号は極力使わない/削除する |
ChatGPTのセクション表記 | 回答の[Verse 1]に**がついていたら削除(SUNOが認識しにくくなる) |
このような工夫を積み重ねたことで、現在では日本語の歌詞でもかなり安定して歌ってくれるようになりました。次のパートでは、実際にどのように歌詞を作成し、どんなプロンプトを使っているかを紹介していきます。
4. 私がChatGPTを活用して使っているプロンプトとテクニック集
📌 基本の構成(SUNOで安定しやすいフォーマット)
[Intro: 音楽の指示(英語)]
[Verse 1]
[Pre-Chorus]
[Chorus]
[Verse 2]
[Bridge]
[Final Chorus]
[Outro: 音楽の指示(英語)]
[Instrumental Fade Out End]
※このようにセクションを分けると編集する時も色分けされるようになります。
- 指示を入れるのは[Intro]と[Outro]で十分。 それ以外にも指示を入れると狙った音楽になりづらいと思います。

- 音楽のスタイル「ジャンル・雰囲気を200文字まで指示ができます。」(例:emotional Japanese pop ballad, soft vocals, cinematic strings )
- 除外スタイル「避けたいジャンル・雰囲気を200文字まで指示ができます。」(例: no rap, no heavy metal)(*私はもともと指示が明確だったせいか、あまり効果を感じていません。)
スタイルの指示に関しては、細かく書きすぎてもSUNOが正確に理解できないため、簡潔に伝えるのがベスト!
※ChatGPTの出力をコピペする際、##[Verse 1] のように#がついてしまうとSUNOがうまく認識できないので削除しましょう。
💡 私の制作手順
- 題材を選ぶ(実体験、自作の物語、著作権切れ小説など)
- 曲のテーマ・登場人物・物語などの設定やコンセプトを考える
- ChatGPTに一旦歌詞を生成させて(このときにSUNOが歌いやすいようにとかリズムよく歌えるようにと指示して歌詞を生成してもらうと調整作業が少なくなります。)、一節ずつ相談しながら調整する。
🧠 他AIツールとの比較
- Claude:設定やコンセプトを守らず、自分の解釈で歌詞を変えてしまうため使用を中止
- Gemini:設定は守るがコンセプトを無視し、出てくる歌詞が機械的で味気なかったため使用を中止
- ChatGPT:設定もコンセプトも守ってくれる。自然な会話で相談しながら進められるので、制作のモチベーション維持にも効果的。最もおすすめ。
✨ ゴールドシークプロンプト活用
制作の最初に、以下のような“役割づけ”を行うことで、アドバイスの質が大きく変わります。
「あなたは売れっ子作曲家です。作曲の手伝いをお願いします。」
このように最初に役割を明確に指定することで、具体的で実用的な提案を引き出すことができます。
5. SUNOを通して得られたこと
私は、音楽で自分を表現している人たちに対して距離を感じていた人間です。 でも、SUNOで曲を作っていく中で、「こういう形なら自分でも表現できるかもしれない」と思えるようになりました。
今では曲を作ることが、自分の感情を整理したり、自分自身を見つめ直すきっかけにもなっています。
この記事を書いている時点で、制作曲数は900曲を超えています。 この数は、才能ではなく、ただ「やってみる」を繰り返してきた結果です。
6. まとめ・これから挑戦したいこと
以前、私はTuneCoreの使い方を紹介する記事をリベシティのノウハウ図書館に投稿し、多くの方に読んでいただきました。
ただ最近になって、生成AIで作成した楽曲の審査が通らないという事態が発生しました。再審査を申し込みましたが通らず、今後は別の配信サービスの利用も検討しています。
この件を踏まえ、以前の記事も本記事の公開後に修正する予定です。
それでも私は、これからもSUNOを使って楽曲制作を続けていくつもりです。 「AI × 表現」は、これからもっと面白くなると感じているからです。
7. 実際の作品紹介・あとがき
私が最初に配信した楽曲は「Little Star」。 『星の王子さま』を題材にした作品で、この曲の出来が良かったので「配信してみよう」と思うきっかけになりました。
3月11日〜3月31日までのストリーミング再生数は7,356回(Spotify中心)。
TikTokではショート動画を作成していただき、再生数4,371回を記録しています。
Spotifyではアーティスト認証も取得できました!
中でも一番再生された曲は、「夕暮れに滲む」。 自作の物語をもとにした切ない片想いのバラードです。
自分でもいい曲に仕上がっていると思うので、興味がありましたら聞いていただけたら幸いです。
まだ収益化という意味ではこれからですが、活動期間も短い中でこの結果は出来過ぎなくらいだと感じています。
これからも、楽曲制作は続けていきます。この記事が、これからSUNOを始めてみようと思っている方の背中を少しでも押せたら嬉しいです。
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